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■ 特集「設備設計/管理 最新ITレポート」 | ||||
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第5回「インターネットによる設備・建設資材の情報提供」 | ||||
![]() 建材産業情報化事業 プロジェクトリーダー 影山 徹 氏 |
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「設備設計/管理 最新ITレポート」の第5回は、「インターネットによる設備・建設資材の情報提供」をテーマに、(社)日本建材産業協会の建材産業情報化事業 プロジェクトリーダーの影山徹氏にお話を伺った。 (社)日本建材産業協会では、設備・建設資材情報をインターネットで提供するデータベースシステム「KISS (Kenzai Information Service System)」を構築・運用している。 今回のインタビューでは、KISSの概略やこれまでの経緯、設備機器・資材の情報提供を含む今後の予定、さらに、グローバル化の進展の中での設備・建設資材情報提供の在り方などについてお伺いした。 インタビューを通して、建設業界における電子データ活用のこれからの方向性が見えてきた。 |
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【KISSの概略について】 | ||||
Q:
まず、KISSの概略についてお伺いできますか? |
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『KISSは、インターネットで設備・建設資材に関する情報を検索できるデータベースシステムです。一言で言えば、"設備・建設資材の総合サイト"です。
KISSのデータベースに登録されている設備・建設資材メーカーの商品の基本情報から詳細情報までを、設計事務所や建設会社などのユーザーがインターネット上で検索できるものです。 KISSの利用によるユーザーのメリットとしては、カタログの収集並びに保管・管理の手間が省ける、商品の最新情報を一早く入手できる、条件にあった多くの商品の比較検討ができるなどが挙げられます。 メーカーのメリットとしては、カタログの製作・改訂コストが軽減できる、商品の最新情報を一早く告知できる、ビジネスチャンスの拡大が図れるなどが挙げられます。 この中でも、特にカタログについては、メーカー側としても最新情報の更新をカタログで随時行うことが困難なばかりか、その製作コストは膨大な費用となっています。また、ユーザー側もカタログの保管・管理の手間は解決したい課題となっております。この双方の課題を解決するとともに、業務のスピードアップやコスト節減などの効率化を図るためのサービスシステムがKISSなのです。』 |
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【ユーザーは利用料無料】 | ||||
Q:
KISSの利用料金についてお伺いできますか? |
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『ユーザーの利用料は無料です。ただし、KISS商品検索をご利用頂くためには、事前にユーザー登録が必要です。ユーザー登録は、KISSのホームページの中でできるようになっています。
メーカーの掲載料は有料で、費用はその掲載内容によって異なります。入会金は商品群単位で24,000円〜240,000円となっています。年会費も同様に24,000円〜240,000円商品群単位となっています。1社で掲載する商品群が5商品群を上限として入会金・年会費ともに商品群単位の料金体系となっています。メーカーの掲載料は、ニーズに合わせて細分化された(中小企業にも入会し易い)料金体系としております。』
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【KISSのこれまでの経緯】 | ||||
Q:
KISSは、昨年4月に本格運用を開始したわけですが、これまでの経緯をお伺いできますか? |
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『KISSは、IT化・グローバル化への対応が必須となる状況予測の中で、建材情報の共有化の必要性が叫ばれ、それに応えるために平成7年度に補正予算を申請し、平成8年4月から開始したものです。
また、他産業より遅れているといわれる建材業のIT化の普及・推進することも目的の1つでした。 (社)日本建材産業協会では、KISS推進協議会を設立し、KISSのデータベースシステムをつくり、平成8年4月から平成10年3月までの2年間、実証実験を行いました。 実証実験で模索した、さまざまな問題を一つひとつ解決していくことになりました。 例えば、そこでユーザーが本当に必要な情報は何なのか、その中でコンピュータのできることは何なのかを追求することが最も重要という観点に立って、KISSを再構築することになりました。その検討の結果、設計事務所やゼネコンなどで構成するユーザーとメーカーがひとつのテーブルについた三位一体となった委員会として、KISS実用化委員会を平成10年11月に立ち上げたのです。 ユーザーの意見を反映し、KISSは、もっとダイナミックに検索ができ、もっとフレキシブルに、楽に使えるシステムにするためにデータベースの構造を大幅に変更しました。考え方とつくり方を変え、融通が利くシステムとしたのです。そして、平成12年4月に本格運用の開始となりました。』 |
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【勇気ある転換】 | ||||
Q:
データベースの構造など、当初のシステムを大幅に変更することは、大変思い切りがいることですが、良く決断されましたね? |
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『実証実験の成果の反映がなかったら、いまのKISSの姿はないといえるでしょう。1回目の実証実験の結果を受けて、ガラッと変えたのが好結果につながりました。
当初は、プロダクト指向で、BtoCも含んだ取り組みだったのですが、これをBtoBに絞り込み、マーケティング指向への転換を図りました。ここも大きなポイントでした。また、当初の木造ではなく、非木造の設備・建設資材を中心の商品に切り替えました。BtoBをまず最初に確立させることを当初の目標としました。 現在は、非木造の設備・建設資材が中心となっておりますが、住宅部会が工務店と設計事務所、メーカーをメンバーに活動を始めています。ここでもBtoBにおける設備・建設資材の情報提供を行いますが、これにより、一般、つまりBtoCに一歩近付けると考えています。』 |
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【会員数と現状について】 | ||||
Q:
KISSの会員数などの現状についてお伺いできますか? |
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『会員数は、日々増えておりますが、3月2日現在で、メーカーが92社、ユーザーが4,000件弱です。ユーザーについては、会社単位や事業所単位で入っている会員も多く、利用人数としては、もっと多いはずです。なぜなら、アクセス数は、1日5,000〜7,000にも達しています。
目標としては、メーカー数を早く300社にしたいですね。年内に達成したいと考えています。 KISSは、商品検索システムのほかに、質問システムを確立しようとしています。これは、メールで商品に関する質問を受け付け、質問と回答の履歴を残すことで、次に来た同じような質問に敏速に24時間対応できる"自動回答システム"です。現在、ほとんど出来上がってきていますので、近々に公開する予定です。 また、現状では既製品のみの商品検索システムとなっていますが、今秋には、注文品、いわゆる特注品にも対応したシステムを立ち上げます。 それから、中小の設備・建設資材メーカーのホームページづくりの支援も行っております。これは、平成12年度補正予算による中小の設備・建設資材メーカーのホームページ制作費の半分を補助するというものです募集期間は一次と二次に分け、一次は募集期間が終わり、二次は、3月14日〜4月27日までが募集期間となっています。なお、ここでの中小メーカーの定義は、資本金3億円以下、または従業員300名以下となっています。』 |
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【設備機器・資材の情報提供の掲載予定】 | ||||
Q:
現在、KISSには、設備機器・資材の情報の掲載がありませんが、その掲載予定についてお伺いできますか? |
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『設備機器・資材については、夏前にはオープンします。
昨年秋から設備のワーキンググループを立ち上げ、検討を続けています。このワーキンググループは、ユーザーのグループで、電気・空調・給排水に分かれて検討を行っています。メーカーのグループの立ち上げはこれからですが、どこのメーカーに入って頂くかをユーザー(設計事務所、ゼネコン、サブコン、設備設計事務所)のグループで検討し、3月頃にはメンバーを決定する予定です。』 |
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【KISSの将来像】 | ||||
Q:
KISSの今後の予定と将来的な目標についてお伺いできますか? |
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『KISSは、建設のワンストップサービスを行うサイトを目指しています。そのために、"KISSアクションプログラム"を策定しています。アクションプログラムでは、1999年から2004年度までを年度の重複する3つのフェーズに分けて、整備目標や実現内容などを明確にしています。 |
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