特集 / FILDER現場レポート ■

三機工業株式会社 名古屋支店 現場事務所
名古屋三越栄本店 リニューアル工事
── 建築概要 ──
○ 工事名称
名古屋三越栄本店 リニューアル工事
○ 所在地
名古屋市中区栄町3-5-1
○ 工事期間
随時
○ 面積
延べ面積 80,000m2
○ 建物規模
地上3階 地上9階 塔屋 地下3階
○ 構造
鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造


● FILDER導入経緯について


99年(平成11年)10月に名古屋支店のCAD室にFILDER2台が導入された。ちょうどその頃、現場から名古屋支店に戻り、ダイキンの講習会に参加したのがFILDERを使用した最初の機会だった。
講習後、CAD室で何枚か以前の現場の図面をFILDERで書いてみて操作を覚え、1ヶ月くらいでマスターできた。
他のCADソフトは操作したことはないので、比較はできないが、わりとすんなりマスターできたのは覚えている。それ以降は、いろんな現場を担当しながらFILDER一筋ですね。(笑)
それまでは、当然手書きで作図していたが、作図や修正に時間がかかったり、ゼネコン、電気設備業者がすでにCADソフトを使って作図していたことから、機械設備の現場技術者にとっても、なんらかのCADソフトの習得がさけられない状況になっていた。
そんな時期に、設備専用CADのFILDERとの出会いはタイムリーだったと思う。


● 操作性・機能について


手書きとの比較について
CADの基本的なメリットになってしまうが、図面の仕上がりがきれいで、安定しているのはやはり助かる。FILDERは、線の太さも配管、ダクトの用途ごとにきめ細かく設定でき、メリハリのある図面が出力できるので、その点でも重宝している。
もちろん、作図編集の時間短縮も大きなメリット。

ショートカットメニュー、5×6ボタンについて
配管図作成の際に、用途に応じてメニューを選ぶと、できることの一覧が表示され、その中から自分が操作したい項目を選んで作業を進めればよいので、とても楽になった。その他、一筆書きの要領で作業できる配管・ダクト連続作図機能の高性能振りには、本当に助かっている。

材料集計
個人的には、設備専用CADの大きなメリットだと思う。 手書きの時は、配管、ダクトなどの必要な数量を手書き図面をもとに、自分でスケールをあてて集計していました。時間もかかるうえに、集計の精度にも問題があった。
しかし、FILDERの材料集計では、必要な数量をワンタッチで(自動的に)拾い集計できるので、作業時間が大幅に軽減され、集計精度の面でも改善されて、大きく助かっている。

データの互換性について
FILDERが当現場にもたらした最大のメリットは、建築・電気設備業者との円滑な連携の促進にある。CADソフトで作図しないと、各技術者が受け渡しのたびに図面を書かなければならなかった。その点、FILDERで作図したデータであれば、そのデータを全員が共有で有効活用できる利点がある。 建築・電気設備業者が使用している他のCADソフトを、DXFファイルでデータ変換して連携を図っている。またAUTO-CADやJW-CADでは変換せずにそのまま使用できる。いずれの場合も、文字バケなどの問題はなく、データの受け渡しをスムーズに行っている。


● 今後の希望


技術者のスキルアップのためにも、作業・コストの効率改善のためにも、現場技術者が図面を書くのは理想だと考えている。しかし、繁忙期には同時に複数の現場が集中してしまって、施工図面も一人では書ききれないときがある。
幸いこちらの営業所には、FILDERを使っている社員も入っているので、そんな時には応援をお願いしておいて、現場に沿った修正をこちらで担当するとか、うまくFILDER同士で連携している。営業所内でFILDERを利用する現場技術者が増えれば、その連携プレーも現場技術者同士でできる。FILDERユーザーが社内に増えることが、個人的な希望ですね。
バージョンアップのたびに、いろんな機能が追加されたり、使いやすくなったりしている。逆に、日々、FILDERの持っている機能を充分に引き出しているか心配だ。ダイキンさん頑張ってくださいね。(笑)

三機工業株式会社 名古屋支店
名古屋三越栄本店 リニューアル工事
空調衛生技術部
 主任 茂木健一氏



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