特集 / FILDER現場レポート ■

使い勝手はWORD、EXCELとほぼ同じ

浦安工業株式会社 東京本店工事部

浦安工業株式会社
東京本店工事部
課長佐々木繁数 氏
岩岡 純一 氏
柳町 英之 氏
須賀  恵 氏


稼働状況について


佐々木:現在全社で17台が稼働中。うちノートパソコンにも半数ほどインストールされており、現場で使用している。今後は本社、支店、現場との連携を強めて、作業効率を向上していきたいと考えている。


FILDER導入の経緯について


佐々木:AUTO-HASのワークステーション版の頃から使用しており、作業効率面からもCADソフトの威力というものは十分にわかっている。またドラフターでは若い社員はなかなか取つきにくいこともあり、教育するのに時間もかかっていた。
 以前のAUTO-HAS導入時には、検討対象となっていたソフトは4種類ほどあったが、本社で採用する前に、名古屋の事務所ですでに使用していた経緯もあり、全社的にCADソフトを統一するためAUTO-HAS導入を決めた。また一台900万円(本体・スキャナ・プロッタなどフル装備)と当時の相場からすると安かったこともある。あとはダイキン工業というブランド力も大いにあったと思う。
 AUTO-HASからFILDERへの移行時にも、他のソフトとの比較検討があったが、FILDERが一番使いやすそうだということ、AUTO-HASの操作方法でも使用可能ということでFILDERに移行する事に決めた。


使用感について


-5×6ボタンについて-
柳 町:AUTO-HASや他のCADソフトと違って画面を広く使えてよい。宣伝通り5×6ボタンだけでほとんど作業が出来てしまうので、どこにどのコマンドがあるのか捜す必要も無いしね。


-連続作図機能について-
須 賀:この機能を使うと本当に楽に作業が出来る。AUTO-HASの時のようにエルボ・継手と部品をいちいち置いていく作業とは雲泥の差。

-数量拾い機能について-
岩 岡:数量拾い機能については、まだ使っていないが、高さの数値が正確に入っていれば、数量拾いがより正確になるので、今後の課題ではあるね。


習熟度について




柳 町:AUTO-HASをもともと使っており、その操作方法の延長で使用していることもあって、FILDERを使えるようになるまでに1日もかからなかった。ただ、従来の操作方法になれているが故に、FILDERのより洗練された便利な機能を使いこなせないでいるかもしれません。
岩 岡:僕も1日もかからなかった。操作感がWORD、EXCELと近いので、FILDERのためにわざわざ操作方法を覚える必要がない。習熟度はすぐに上がると思う。
佐々木:うちの社員はみな優秀というか向こう見ずです。(笑)
須 賀:見た目にも取っつきやすい雰囲気があって、私も違和感無く使うことが出来ました。


導入効果について


佐々木:基本的にこの部署は図面を外注に依頼することは一切無いので、外注費の削減といえばそうなのだが、もともと現場技術者が実際に自分の目で現場を見て描かなければ、いい図面は描けないと私は思う。やはり現場に一番近い人間が図面も描くべき。図面の外注化では技術者本人のスキルが上がらないという問題もあるし・・・
 外注化で逃げてしまっては次のステップには進めないと思うので、当社で現場技術者は全員CADを使える人材として育てていきたい。
 CAD図面化に踏み切ったのは、官庁関連の仕事は当然のこと、データ化に取り組まなければ、今後世の中から取り残されるという危機感からで、導入効果云々よりも「社会的な認知」のためのインフラであると考えている。
 またCAD化を進めているのは、「データで図面を保管できる」ということも大きな要素である。だいたい2〜3年後には、更新・変更の検討依頼がくるので、そのときに対応が迅速にとれる。また速やかに打ち合わせができ、他の業者に対しては競争力を持つことになる。現在データ化された図面が、5年後10年後の設備のリニューアル・更新時に当社にとって大きな武器になることは間違いない。だから、私の定年後に花開くように日々頑張っているのです。(笑)



── 会社概要 ──
浦安工業株式会社
〒130-0013 東京都墨田区錦糸2-8-7
TEL 03-3624-2441
●営業品目
冷暖房空気調和設備、給排水衛生設備、防災設備、水処理・ゴミ処理施設、電気設備その他の設計施工および設備全般の保守管理業務など

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